譲渡所得税対策
273万円節税できた事例
自宅を売却した場合、居住用財産の3,000万円控除の適用がありますが、売却前に持分を贈与し、その直後に売却するだけで譲渡所得税が大幅に節税できます。【建物】 | 【土地】 |
---|---|
所有者:甲 売却価額:1,000万円 取得費:800万円 | 所有者:甲乙(共有持分2分の1) 売却価額:5,000万円 取得費:250万円 |
<対策前>
- 甲の譲渡所得税 (1)譲渡所得金額=1,000万円+5,000万円×1/2-(800万円+250万円×1/2)=2,575万円 (2)課税所得金額=2,575万円-2,575万円=0円 (3)譲渡所得税・住民税=0円
- 乙の譲渡所得税 (1)譲渡所得金額=5,000万円×1/2-250万円×1/2=2,375万円 (2)課税所得金額=2,375万円-425万円=1,950万円 (注)乙は甲の3,000万円控除の控除不足額(3,000万円-2,575万円=425万円)しか控除できません。 (3)譲渡所得税・住民税=1,950万円×14%=273万円
- 甲乙の譲渡所得税の合計 0円+273万円=273万円
<対策後>
- 甲の譲渡所得税 (1)譲渡所得金額=1,000万円+5,000万円×1/2-(800万円+250万円×1/2)=2,575万円 (2)課税所得金額=2,575万円-2,575万円=0円 (3)譲渡所得税・住民税=0円
- 乙の譲渡所得税 (1)譲渡所得金額=5,000万円×1/2-250万円×1/2=2,375万円 (2)課税所得金額=2,375万円-2,375万円=0円 (注)乙は、居住用財産の3,000万円控除の適用が認められます。 (3)譲渡所得税・住民税=0円
- 甲乙の譲渡所得税の合計 0円+0円=0円